Behavior Change

Behavior Change

”Behavior Change”は『行動変容』という意味です。人生を楽しむ為には健康でいることが大切です。自分の身体と向き合い、あなたの行動を変えるきっかけになればと思っています。

# 16 動脈硬化はこうして起こる ②糖化 AGEについて

AGEは身近なとこにも!

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病気の原因『AGE』はタンパク質と糖質がドッキングしてできる終末糖化産物だということは前回のブログでお話しました。

 

alucky-yuya72.hatenablog.com

 実はAGEは体内だけで発生しているわけではないんです。


AGEはタンパク質と糖質を同時加熱することによって大量に増えるといった特徴があります。
それを

メイラード反応

と言います。


パンケーキなどを焼いた時にこんがり付く、キツネ色の美味しそうな焼き色がこれです。
この褐色部分にこそ大量にAGEが発生しています。
パンケーキ以外にも

しかし、AGEは調理法でコントロールできます。
AGEは、焼く・炒める・揚げると言った170〜240℃の高温調理で急激に増えますが、100℃以下の茹でる・煮る・蒸すの調理であれば発生を抑えることができると言われています
(電子レンジもOK)

 

AGEは血液検査で知ることができる! 

病院で働いている医療従事者(特に僕たちのような看護師)なら絶対知っている血液検査の項目

HbA1c』 (ヘモグロビン エーワンシー)

これは糖尿病あるいは糖尿病疑いの方に対してよく検査されます。
HbA1cとは、過去1〜2ヶ月前の血糖値を反映するため、当日の食事や運動などの影響を受けないので、糖尿病に対して重要な検査項目とされています。

実は意外と知られていないのですが、HbA1cはAGEの前段階物質なんです。
そのため、「HbA1cが高ければそれだけ糖尿病のリスクがある」という単純なことではなく

HbA1cが高いということは、全身の糖化が進んでいる

ということが言えます。

 

糖尿病は諸悪の根源だと言われていますが、正確には

糖化は諸悪の根源

ということを覚えておいて下さい。

 

 

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# 15 動脈硬化はこうして起こる ②糖化

糖類?糖質?炭水化物?全部一緒じゃないの?

最近では「炭水化物制限ダイエット」「低糖食」「糖類カット」などの言葉は雑誌やテレビでも頻繁に耳にするようになりました。
これらの違いについても理解されている方が多いと思いますが、もう一度簡単におさらいしておきたいと思います。

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炭水化物>糖質>糖類

結論だけ最初に言っておくと

炭水化物=糖質+食物繊維

糖質=炭水化物−食物繊維

糖類=単糖類+二糖類

となります。これらをもう少しだけ詳しく説明します。

 

「糖」と一言で言っても砂糖や、デンプン、食物繊維など様々なものがあります。
これらは糖の最小単位である『単糖』が何個くっついているかで分類されています。

 

まず単糖類とはブドウ糖グルコース)や果糖(フルクトース)と呼ばれるものです。
これらは糖の最小単位なので、摂取すると体内ですぐにエネルギーとして使われます。

次に二糖類とは、単糖類が2個くっついたものでショ糖(スクロース)や乳糖(ラクトース)と呼ばれるものです。ちなみに普段の生活で最も身近な「糖」である砂糖はショ糖のことです。また乳糖も名前の通り母乳や牛乳に多く含まれています。

多糖類とはデンプンやオリゴ糖デキストリンと呼ばれるものです。
デンプンはご飯や根菜類などに多く含まれています。オリゴ糖デキストリンは消化吸収されにくく、腸内細菌のエサにもなり整腸作用もある。

食物繊維は説明不要だと思いますが、実は「水溶性」と「不溶性」の2種類があり、これは後日詳しくお話していきます。

 

要は 炭水化物>糖質>糖類 の順に含まれている糖の数が多いということです。
しかし、それぞれ役割が違ってくるのでまた別の機会に具体的に説明していく予定です。
前書きが長くなりましたが、今回から始まる〜シリーズ動脈硬化『糖化』〜についてお話します。

 

本当に恐ろしい『糖化』の影響

近年『酸化』と同様に注目されているのが今回からのテーマである『糖化』です。
『糖化』とは簡単に言うと、タンパク質と糖質が結びつくことにより、タンパク質が劣化することです。以前のブログでもお話しましたが、人間のカラダの20%はタンパク質からできています。皮膚、髪の毛、筋肉、骨、血管など全てタンパク質です。

 

alucky-yuya72.hatenablog.com

 つまり、カラダを形成しているタンパク質の劣化は様々な疾患を引き起こすことになるのです。

ここでのキーワードになってくるのが

AGE(終末糖化産物)

と呼ばれるもので、このAGEは糖化したタンパク質から発生する物質です。

AGEはカラダの機能を低下させ、活性酸素よりも強力に老化を進行させると言われている恐ろしい物質です。
動脈硬化以外にも、ガンやアルツハイマー病、糖尿病、白内障、皮膚のしわなどにも幅広くAGEは関与していルことがわかっています。しかも厄介なことに、AGEは代謝がされにくく体内に溜まりやすい特徴があります。

 

今回から続いていく〜シリーズ動脈硬化『糖化』〜を読み進めていってもらうと、いかに私たちが(僕は違いますが。笑)病気になりやすい生活をしているのかを痛感してもらえると思います。
次回からはAGEについてより深く学べる内容についてをお話していきます!

 

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# 14「 百害あって一利なし」の代表 タバコ

止められないタバコ


「百害あって一利なし」代表選手のタバコ。
どんなに説得されても止められないタバコ。
(僕は一度も吸ったことがないので全く理解できませんが)
タバコがカラダに与える悪影響はこれまでも様々なところで説明され尽くし、あえてここで詳しくお話しする必要はないかと思いましたが、シリーズ動脈硬化『酸化』でタバコは外すわけにはいきませんので少しだけ触れます。

 

タバコによる「百害」とは

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タバコを吸うと数百種類の有害な化学物質が血中を流れ、血管内皮を傷つけます。
そしてその傷口にコレステロールの酸化反応が起きカサブタとなり動脈硬化が起こります。(ここの詳細は後日)
これが進行すると血管内が狭窄し、最悪の場合梗塞(血管が詰まる)を起こして、その先の組織が壊死を起こします。

これを防ごうとしてカラダは白血球から「エラスターゼ」という分解酵素を放出し、カサブタを溶かそうとするんです。

ここから横道にそれますが、このエラスターゼは皮膚の3大若返り物質でもある『コラーゲン』『ヒアルロン酸』『※エラスチン』のうち、エラスチンを溶かす物質でもあります。
美容に詳しい女性ならよく耳にすると思いますが、このエラスチンはコラーゲンの繊維を支える弾力性のあるタンパク質で肌にシワができないように柔軟性を与えているものです。

つまり、喫煙によって生じた動脈硬化で詰まりそうな血管を治癒させるためにエラスターゼががたくさん分泌されると肌はどんどん老化し、張りや透明感が失われ、くすんで小じわが増えることになります。

実はエラスチンが失われるのは肌だけではなく、肌以上に弾力性を必要としているにも影響を与えます。
肺の弾力性が失われてしまうと、肺が広がりっぱなしになってしまい「肺気腫」と呼ばれる病気になります。
肺気腫はなってしまうと治ることはなく、常に酸素吸入器が必要な状態となり呼吸困難な状態が死ぬまで続きます。

 

『酸化』についてもまだまだ発信したい情報は山のようにありますが、次回からは
いよいよ皆さんが1番興味のある「糖質」についてお話して行きたいと思います!

 

 

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# 13 過ぎたるは及ばざるが如し

トランス脂肪酸だけで安心してはいけない

動脈硬化の話からだんだんと横道にそれてきていますが、もう少しだけお付き合い下さい。
トランス脂肪酸の悪影響については十分理解していただけたと思います。
しかし、トランス脂肪酸以外にも注意しないければいけない脂肪酸があります。

それがn-6系と言われているオメガ6脂肪酸です。

「あれ?n-6系って必須脂肪酸だから積極的に摂らないといけないんじゃなかったっけ?」

と思った方はすごく優秀。
脂肪酸についての記事はコチラ↓

 

alucky-yuya72.hatenablog.com

 

確かにn-6系(オメガ6系脂肪酸)の必須脂肪酸は必須脂肪酸です。


しかし、最初に結論を言ってしまいますが、オメガ6脂肪酸
植物油(サラダ油、ヒマワリ油、コーン油、ごま油、紅花油、グレープシードオイルなど)、マーガリン、マヨネーズ、スナック菓子、カップ麺、ケーキ、アイスなど
に多く含まれており、現代人はオメガ6系脂肪酸を過剰に摂取していることが分かっています。

必須脂肪酸だからと言って・・・

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以前は「リノール酸神話」と言って、オメガ6系脂肪酸リノール酸コレステロール値を低下させ、心筋梗塞脳梗塞の予防になると積極的な摂取が推奨されていました。
しかし、その後の研究からコレステロールを低下させるのは一時的で、むしろ過剰な摂取は動脈硬化や老化が進み、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患やガン(※1)のリスクになることが分かっています。※1 オメガ6系脂肪酸代謝の過程で生み出すプロスタグランジンE2という物質がガン化を促進すると考えられている。

 

またオメガ6系脂肪酸が多すぎると、体内に炎症を起こしたり腸内細菌のバランスの乱れの原因になることも指摘されています。一方、炎症を抑えるタイプの油脂は同じ必須脂肪酸であるn-3系(オメガ3系脂肪酸)のEPADHA、α-リノレン酸があります
厚生労働省が発表した「日本人の食事摂取基準(2010年版)」によると、1日あたりのオメガ3系脂肪酸摂取量は約2g。オメガ3系脂肪酸とオメガ6系脂肪酸の理想的な摂取比率は1:2〜4とされていますが、現代人の食生活では1:10とも言われています。

現代人の食事内容から考えると、不足しているよりも過剰摂取の方が問題だと思います。


過ぎたるは及ばざるが如し。


脂質についてはもっともっとお話ししたいことが沢山ありますが、また別の機会にじっくりと紹介して行く予定です。

次回、シリーズ動脈硬化「酸化」のラストになります。

 

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# 12 脳へのダメージは深刻

トランス脂肪酸についての補足情報

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前回までの内容が少し細かすぎるといった声も頂きまして、もう少し小分けにして情報発信していこうと考えています。
本日は、「シリーズ動脈硬化」からは少し話を変えまして、前回までお話していたトランス脂肪酸が血管以外にも悪影響を与えていることをお伝えしたいと思います。

脳は何からできている?

筋トレが趣味の僕は「お前は脳ミソまで筋肉でできているんじゃないか!」と何度か周りの人から言われたことがあります。多分筋トレ好きな人は一度は言われた経験があるんじゃないでしょうか。

では脳は一体何からできているのでしょう?

実は脳の60%は「脂質」からできているんです。(残りの40%はタンパク質)

その為、人間は脳のためにも食事から脂質を摂取しなければなりません。
特に重要なのは前回もお話した必須脂肪酸です。

ところが、脳に必要のない脂質もあります。それが

トランス脂肪酸です。

トランス脂肪酸が最も影響を与えるのがだと言われています。
先ほどもお話したように脳の60%は脂質でできていますが、トランス脂肪酸は必須脂肪酸の役割を果たせないので、脳の細胞膜が不安定になり脳の伝達機能が衰えると言われています。

 

オックスフォード大学の研究グループはトランス脂肪酸は脳の活動に必要な酵素を破壊し、ADHD注意欠陥多動性障害)などの病気を引き起こしやすいと報告しています。

またアメリカの神経学会学術誌にも、長期に渡りトランス脂肪酸を多く摂っていると高齢になってからの認知症の発症率が高いと言う調査結果があります。

欧米ではタバコ同様に様々な規制がかけられているようですが、日本は現在トランス脂肪酸の表示義務さえないのが現状です。
ショートニングは表示されているので、買い物の際に裏の原材料名を見てチェックすることをオススメします。

 

今回は動脈硬化の話ではありませんでしたが、トランス脂肪酸についてより理解を深めてもらえたのではないでしょうか。

自分や家族の健康は自分たちで守らなければいけませんね。


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#11 動脈硬化はこうして起こる ①酸化 続き

先週から少しバタバタして忙しかったので、久しぶりの更新になってしまいました。
前回は動脈硬化の原因の1つの活性酸素」による体のサビやトランス脂肪酸について少しお話しました。

 

動脈硬化については前回の記事を見てくださいね↓

 

alucky-yuya72.hatenablog.com

 

前回トランス脂肪酸について少し触れましたが、今回も『脂肪酸』についてより具体的にお話していきたいと思います。

 

脂質と脂肪酸の違い

 

脂肪酸」とは脂質の主成分のこと。
その他にもグリセリンコレステロールリン脂質などの成分があり、それぞれが体内で重要な役割を持っています。これらを総称して一般的には脂質と言われています。
脂肪酸は脂質が体内でエネルギーに変わる時に材料になるものです。

 

脂肪酸の分類

脂肪酸はまず①飽和脂肪酸(ほうわしぼうさん)と②不飽和脂肪酸(ふほうわしぼうさん)に分類されます。
基本的に飽和脂肪酸は常温で固体、不飽和脂肪酸は液体となることが特徴です。


飽和脂肪酸は主に動物性の脂肪で肉や卵、バター、ラードに含まれています。不飽和脂肪酸は主に植物性の脂肪で魚の脂(フィッシュオイル)がこれにあたります。

不飽和脂肪酸は更に、③一不飽和脂肪酸と④多価不飽和脂肪酸に分類されます。
一価不飽和脂肪酸n-9系と言われており、オリーブオイルやアボガドオイルがこれにあたり、オレイン酸と呼ばれています。
対する多価不飽和脂肪酸は必須脂肪酸である為、体内で合成することができず、食事から摂取することが必要になってきます。
多価不飽和脂肪酸も2つに分類することができます。1つ目は⑤n-6系と言われているひまわり油やコーン油に含まれるリノール酸やアラキドン酸。もう1つは⑥n-3系と言われているエゴマ油、亜麻仁油や魚に含まれていることで有名なDHAEPA、α−リノレン酸です。ちなみにα−リノレン酸は体内でDHAEPAに変化することもポイントです。

少し分類が分かりにくく複雑かもしれませんが、脂質は大きく分けて6パターンあると言うことです。

 

実は前回お話したカラダに害のあるトランス脂肪酸不飽和脂肪酸の中に分類され、牛肉や牛乳などの乳製品、サラダ油の中にも微量に含まれています。しかし、動脈硬化を引き起こす原因になりやすいのはマーガリンやパン、ケーキ、スナック菓子などの加工食品に多く含まれていることを覚えておいてください

 

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何度も言いますが、トランス脂肪酸は血管内で酸化反応と炎症を引き起こしています!

酸化した(サビた)血管は確実に動脈硬化になりやすいです!

 

毎日の食事に加工食品が多くないか、また間食でスナック菓子や菓子パンばかり食べていないかもう一度振り返って見ましょう。

 

次回は「じゃあ一体どの脂質をとればいいの?」「脂質の取りすぎダメなんでしょ?」などの疑問点についてお話したいと思います。

 

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#10 動脈硬化はこうして起こる ①酸化

動脈硬化とは

動脈硬化とは、血管の内側にコレステロールなどが付着して血管が狭く硬くなり、血液の流れが悪くなった状態。
糖尿病や高血圧、高脂血症、肥満、喫煙などが原因で発症する。

 

 

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今回から何回かに分けてシリーズ『動脈硬化』についてお話していきます。

 

皆さん気にはなるけど、実はあまりよく知らないという人も多いのではないでしょうか。

また多くの人が誤った認識をしており、正しい知識を理解することで動脈硬化は予防することもできます。

 

動脈硬化を予防、改善することができれば、多くの病気を防ぐことができると考えています。

 

なぜなら、以前の記事でもお話したように、大きな病気の原因は小さな病気きっかけとなり引き起こしていることがほとんどです。

 

 

alucky-yuya72.hatenablog.com

 

 

その中でも多くの人が健康診断の結果で気にしている、高血圧や高脂血症高血糖などと特に深い関連があるのは動脈硬化です。

 

動脈硬化というのはまさに悪の根源なんです。

 

ではなぜ、動脈硬化は起こるのか。

 

 

その1 活性酸素によるサビ

 

喫煙や加工食品やトランス脂肪酸(マーガリンやショートニングなど)を多く含む食材を食べる、ストレス、激しい運動、紫外線、排気ガスなどが原因で活性酸素が過剰に発生します。

 

活性酸素とは、普段から体内でも自然発生しており、免疫機能の一部として細菌やガン細胞を攻撃する役割があります。しかし過剰に発生した活性酸素はカラダの細胞や血管を酸化させてしまいます。

 

私自身も普段の生活で特に注意しているのは
「加工食品やトランス脂肪酸を含む食材」です。

 

トランス脂肪酸とは、不飽和脂肪酸の一種です。
脂肪酸については後日詳しくお話しします)
不飽和脂肪酸は一般的には常温では液体ですが、これを個体にするために油に水素を添加して人工的に作り出した脂肪酸のことです。脂肪の研究者たちの間では、油に水素添加することを『オイルをプラスチック化する』と言い、自然界では分解されない物質のため別名『食べるプラスチック』とも言われています。

トランス脂肪酸がは、マーガリンやケーキ、スナック菓子、インスタント麺、ファストフードなどに多く含まれています。
(どうしても食べる物や時間がない時は仕方なく食べますが、私はこれらを滅多に食べません!)

 

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身近な食材に豊富に含まれているこのトランス脂肪酸ですが、この避けるべきトランス脂肪酸が体内でどのように動脈硬化を引き起こしているのか簡単に説明します。

 

⒈血管の内側の壁を修復する為にLDLコレステロールが集まる

⒉過剰な活性酸素とLDLコレステロールが結びつき「過酸化脂質」へ変化する

⒊この過酸化脂質をマクロファージと呼ばれる血管内の掃除屋が食べる

⒋過酸化脂質を食べたマクロファージが役目を終えその場に蓄積していく

⒌過酸化脂質やマクロファージの残骸で血管の壁は硬く脆くなり、動脈硬化や血管の中が狭くなった結果、心筋梗塞脳梗塞の原因となる。

 

簡単に説明するとこんな感じです。ちょっと難しかったでしょうか?

とにかく活性酸素が増えることで動脈硬化は起こりやすくなります。
逆に言うと、活性酸素が増えないような生活をすれば動脈硬化はある程度防げるということです。

 

 

次回からは皆さんが気にしている脂肪やコレステロールについての正しい知識と情報をお話していきたいと思います。

 

 

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#9 電話中の人のココを見ろ!

一億総肩こり社会

栄養や食事の話が続いていたので、トレーナーらしくカラダの仕組みについての話を少し。


「肩こり」は厚生労働省による国民生活基礎調査(2015年度)における有訴者率で、男性の2位、女性の1位を占める症状だそうです。
※ちなみに男性の1位と女性の2位は腰痛。

上記のように、現代人の多くが肩こりの症状に悩まされていることが分かります。
現代の多様な生活背景なども深く影響しており、原因は多種多様で単純にマッサージで肩を揉んだだけでは肩こりは解消されません。

私も治療家として駆け出しの頃は、とにかく凝り固まった肩(僧帽筋)を一生懸命揉んで揉んで揉みまくっていました(笑)
その結果、治療したその日は気持ち良く過ごしていただけるのですが、翌日になるとまた元どおり。そしてまた患者様は治療に来られ同様の治療を受け、翌日になるとまた元どおり・・・残念ながら今でも以前の私のような治療家がいる整骨院やマッサージ店に、肩こりのある「肩」だけの治療を受けに行かれている方は非常に多いと思います。

そんな一億人の悩み「肩こり」の解消法や予防法は他の機会に譲るとして、今回は肩こりとカラダの使い方について少しだけお話しようと思います。

 

今すぐスマホを耳に当ててみよう

鏡の前でいつも通りスマホを耳に当てて見てください。
その時の姿勢がどうなっているかで、あなたが肩こりになりやすいカラダの使い方をしているか分かります。
大きく2パターンに分けられます。

①脇が閉じている(外旋位)

 

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専門用語で上腕の外旋位をとっていると言います。
脇を閉じて電話をする人は、自然と肘が内側に入りやすく外旋位をとります。
人間のカラダは不思議なもので、腕が外旋すると僧帽筋(肩こりの部位)は収縮しにくく、凝り固まりにくいといった特徴があります。
実際に、腕を外旋位にしたまま肩をすくめようとしても難しいのが分かると思います。

 

②脇が開いている(内旋位)

 

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反対にこちらの写真は上腕の内旋位をとっています。
内旋位を取ると自然と脇も開きます。この状態で肩をすくめると外旋位の時よりもやりやすいことが分かります。

電話の姿勢に限らず、自然と腕を①内旋位にする人と②外旋位にする人では圧倒的に②の人の方が肩こりの体質にあります。

 

その他にも、僧帽筋は呼吸にも関わってきます。
肩こりの人は呼吸が浅いのも特徴ですが、その理由は僧帽筋が収縮していることで深い呼吸ができない為です。
考えて見てください。
リラックスして深呼吸をする時の腕は①の外旋位ですか?②の内旋位ですか?


いかがだったでしょうか。
何気ない普段の姿勢を意識することでも体質の改善はできるかもしれませんね。

 

 

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#8 病気になる為の準備

犯人は誰なんだ?

 

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厚生労働省が発表している最新(平成28年度)の死因順位は

1位 悪性新生物(ガン)  28.5%

2位 心疾患  15.1%

3位 肺炎  9.1%

4位 脳血管疾患  8.4%

5位 老衰  7.1%

となっています。

私は現在も看護師として勤務しており、以前は鍼灸師としても治療院やクリニックで多くの患者様と出会いました。
医療従事者なら周知の事実だと思いますが、多くの患者様は何かしらの基礎疾患を抱えている場合が多く、単独での疾患を抱えているということはほとんどありません。
例えば、死因が老衰であっても過去に脳梗塞の既往があったり、高血圧や糖尿病の持病を持っているといったケースです。その為、普段から数種類の薬を組み合わせて内服しておられます。

ここで重要なのは、死因となるガンや脳血管疾患のような大きな病気の陰には、高血圧や糖尿病などの命に直結しない基礎疾患があり、その基礎疾患こそが死因となる大きな病気を作り出していた犯人である可能性が高いということです。

 

Are you ready for sickness?

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病気になる為のキーワードが3つあります。

①酸化

②糖化

③腸内細菌叢(環境)の悪化

 

これら3つを理解することで

A:苦しみながら人生の最期を病院のベッドで迎えるか

B:健康的な生活を送り、人生を精一杯楽しみ最期を迎えるか

 

どちらの道でも好きな方を自分自身で選ぶことができます。
少しづつでいいので自分自身のカラダに興味を持ち、普段の生活の中で簡単にできることから変えていくことが大切です。

次回から上記の3つのキーワードに関連した内容を少しづつお話していく予定です。

 

 

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#7 PFCバランスの謎に迫る

どうやって決めた?PFCバランス

 

まずはおさらい。PFCバランスとは↓

 

 

 

alucky-yuya72.hatenablog.com

 

 

これがどのように決められたのかをお話していきます。
(下記以外にもエピソードがあるようですが、ここでは簡潔に概要のみ)

 

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まず僕たちが生きていくためにはカロリーが必要となってきます。その為、最初に基礎代謝量に身体活動量をかけて、1日に必要とするエネルギー量を求めました。その上で総エネルギー量をタンパク質、脂質、炭水化物に振り分ける訳ですが、最初に決めたのはタンパク質です。タンパク質には体内で合成できない『必須アミノ酸』というものがあり、食事からしか摂取できません。その必須アミノ酸を摂取できるようにするという観点から、必要最低限のタンパク質摂取量が決まりました。タンパク質を食べ過ぎると腎臓が傷むかもしれないとされていた(過去形)ので上限も決まります。これでタンパク質の比率はだいたい15〜20%にしようと決められました。

脂質に関しても、必ず摂取しなければならない『必須脂肪酸』がある為、タンパク質と同様に脂肪酸摂取量の下限が決まります。脂質を食べ過ぎると動脈硬化になるだろうというストーリーもあった(これも過去形)ので、だいたい20〜30%だろうという比率が求められました。

PFCバランスは合わせて100%にならないといけないので、残りは1番安全だと思われていた(これまた過去形)炭水化物に割り当てられました。(ちなみに『必須炭水化物』というものは存在しません)

 

このように、非常にあいまいな理由によって決められたのが現在厚生労働省が推奨するPFCバランス=「正しい栄養バランス」というわけです。

 

この方針を決めたのが当時の厚生省、農林省、文部省の役人が共同で決定したそうです。

 

関わっている人たちを見ると、当時の日本の米作りを守りたい人たちの思惑が見え隠れしますね。

 

タンパク質も脂質も炭水化物もどれも人間が生きていくには必要です。

過ぎたるは及ばざるが如し。

このブログを読むことでどんな食材を選び、それをどのくらいの量を食べれば健康に結びつくのかを考える判断材料になればいいなと思っています。

 

 

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#6 人の心を動かす写真を撮る

写真が上手くなるには


今日は趣味の話をします。
僕は趣味で写真を撮っています。
旅行に行くと大体1日で数百枚〜、海外旅行などでは多い時には数千枚単位で撮影します。

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実際に初めて一眼レフのカメラを使い始めたのは20歳の時でした。
当時勤めていた会社の上司に安く譲ってもらい、自己流で適当に好きなものを撮っていました。
当時使っていたのはまだフィルムカメラ
デジタルとは違い撮影回数が限られているので、今よりも慎重に撮影していたのを覚えています。


現在では4台目のデジタル一眼レフカメラCanon 5D markⅢ)を愛用しており、どこかに行くときは必ず相棒として持ち歩いています。
もっともっと写真が上手くなりたいと日々思っています。

 

そんな写真好きな僕が考える『写真が上手い人』の特徴は次の5つです。
※あくまで個人的な考えなので、広い心で読んで下さい

 

 

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感動力

道端に咲く名前も知らない小さい花や、雲の隙間から少しだけ見える夕焼け空など、何でもない風景の美しさや人の表情に感動する「感性」を持ち合わせているかどうか。

想像力

「この角度から撮るとこうなって綺麗な景色が撮れるかも」「この道が斜めに走るように撮るとバランスがいいかも」と撮影する前に想像することができるかどうか。

行動力

観光地や秘境の地、いわゆるインスタ映えするスポットにわざわざ時間をかけてでも行くことに苦痛を感じないかどうか。

装備力

今のデジカメは安いものでも性能が良く、何も考えずにオートで撮ってもキレイに撮影できます。しかし、やはりプロやハイアマチュアの人が使用するカメラやレンズはやはり撮った写真も別次元です。装備力=経済力でもありますね。

修正力

皆さんが普段目にしている雑誌のモデルや、ポスターやホームページなどの美しい風景写真のほとんどが多かれ少なかれ修正されています。ホタルが無数に飛び交う幻想的な写真や何十発もの花火が夜空を明るく彩る写真などが、何枚かを重ね合わせたの合成写真だと初めて知った時は一体もう何を信じればいいのか分からなくなりました(笑)現代の写真は撮って終わりではなく、撮影5割、修正5割くらいの割合じゃないかなと思います。

 

 

特に一番大切なのは①の『感動力』だと思っています。

 

美しいものを美しいと思える『感性』がなければ、見る人に感動を与える写真は撮れないと思います。

 

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これからも自分が満足できる写真を追い求めて、休日photographer Aluckyはカメラ片手に旅に出ます!

 

今回使った写真は全て自分で撮影したものです。
1番上のタイトルの下にフォローボタンがあるので、よかったらInstagramの方も覗いて見てね!

 

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#5 バランスの良い食事とは一体何だ。〜PFCバランスの謎〜

バランスの良い食事?

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皆さんも一度は口にしたり聞いたことがあると思います。

 

健康には適度な運動とバランスの良い食事

 

「バランスの良い食事」とはどんな食事のこと?
と聞かれて説明できる人は、どこかできちんと栄養学について学んだことがある人だと思われます。
「バランスの良い食事」とは、厚生労働省が推奨している食事の栄養バランス、いわゆるPFCバランスが適切にとれた食事のことを指します。

 

PFCバランスとは

 

P タンパク質(Protein)

F 脂質(Fat)

C 炭水化物(Carbohydrates)

 

の頭文字をとってつけた名前です。

 

厚生労働省HPによるとこのPFCバランス、16.5 : 25 : 57.5 が最も健康に良いと基準を定めています。
年齢や疾患などを考慮し多少は前後しますが、おおよそ
タンパク質(15%)脂質(25%)炭水化物(60%)
の割合になります。

 

この割合を見て皆さんはどう感じるでしょうか?

 

僕なんかはこれを最初に専門学校の時に知った時、タンパク質の少なさと脂質が意外に多いことに驚いた記憶があります。炭水化物に関しては、主食がご飯だからまぁこんなもんか程度にしか思っていませんでした。

 

しかし、今は当時とはまた違う印象を持っています。

 

前回のブログで書いた内容を思い出して下さい。

 

alucky-yuya72.hatenablog.com

 

人間のカラダから水分を除くと、約半分がタンパク質でもう約半分が脂質で構成されていましたよね。
なのに食事から摂るタンパク質と脂質は合計しても食事全体の半分以下。

なんだか違和感を感じずにはいられません。

 

 

ということで、次回はこのPFCバランスが一体誰がどのようにして決めたのか?

PFCバランスの謎に迫りたいと思います!

 

 

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#4 カラダは何からできている?

人間のカラダの構造

 

あなたのカラダは何でできているか知っていますか?
人間のカラダは簡単に分類すると5つの物質に分けることができます。
多い順番に見ていきましょう。

 

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①水分(約60〜70%)

カラダの中の水分の内、2/3が細胞内液(全身の細胞の中に含まれる水分で、血液などのように循環していないもの)残りの1/3は細胞外液(血液やリンパ液など)
新生児では80〜90%、高齢者では50〜60%まで減少します。

②タンパク質(約20%)

筋肉や内臓、骨、皮膚、髪の毛、爪、血液、抗体(感染症などに対する免疫物質)、ホルモンなどなど様々な形で体内に存在しています。
人間の体内から水分を除くと、その半分はタンパク質からできていることが分かりますね。

 

③脂質(約15%)

体内にある脂質のほとんどが中性脂肪(皮下脂肪や内臓脂肪)
その他にも脂肪酸コレステロール、リン脂質があります。
それぞれの詳細は後日説明します。

 

④ミネラル(約5%)

カルシウム、リン、カリウム、ナトリウムなど、カラダに必要なミネラルは全16種類。
カラダの機能の調整に働きます。
こちらも詳細は後日説明します。

 

⑤糖質(約1%)

グルコースとして血液中に、グリコーゲンとして筋肉と肝臓に蓄えられます。
意外に思われる方も多いと思いますが、普段主食としてメインで食べているお米や麺、パンに多く含まれる糖質は、人体の中で最も少ない比率となります。

 

 

意外とこの事実を知らない人も多かったのではないでしょうか。
この「人体を構成する組成」は全ての人にほぼ共通です。

実際に普段食べるべき食事内容と上記の比率はイコールではありませんが、明日からの食事を考える時のヒントにはなるのではないでしょうか。

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今後も栄養や食事に関する、面白く興味深い情報をどんどん発信していきます。

 

 

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#3 このブログについて 続き

このブログ内の情報は一体どこから?

「一体いつになったらちゃんと中身のあるブログが始まるんだよ。」と
声が聞こえてきそうです。まさに自分でもそう思っています。


前回のブログでもお話ししたように、このブログでは食事や栄養についての内容が
メインになってきます。
そこで、僕がどこからその情報収集をしているのかをハッキリさせておこうと思います。

その情報の出所はなんと

 

図書館で借りた本(と時々自分で購入する本)

 

です。


そんなことはどうでもいい。
と思われたかもしれませんが、ここに僕のこだわりがあります。
医療従事者なので当たり前のことですが、いつまでたっても人間の身体に関して探究心と興味関心が尽きません。
もちろん本以外のネットの情報も参考にはしますが、基本的には筆者の伝えたいことが詰まっている本からの情報を参考にします。

更にその情報を鵜呑みにせず、その本が主張していることと反対の主張をしている本があれば必ず読みます。そこで得た情報を、自分が持っている知識と照らし合わせて相違はないか、合点いくかをじっくり考えます。
そしてそこで得た有益な情報をスマホで写真で撮り、更にそれをノートに書き写していく作業を淡々としています!笑
まだ書き写せていないものもたくさんあるのでノートはまだまだ増えていきます。

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この今までノートに書き溜めた 内容を次回から大放出していく予定です。

お楽しみに!

 

 

 

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#2 このブログについて

ブログにつての説明

ブログ始めるぞ!と意気込んでいましたが、最初からブログデザインに高いクオリティを求めすぎてしまい、あれもこれもしたいと欲張った結果、頭がパンクしました。。 

色んな方より 
「とりあえず最初はなんでもいいから書いていけば?後で自分の好みにカスタマイズしていけばいいから」 
という適切なアドバイスのもと、ようやくヤル気を取り戻し本日より取り掛かることができました。 

まずはこのブログについての説明を簡単にして行きたいと思います。

 

医食同源コーナー

このコーナーがメインになってくると思います。
ここでは「糖質制限ってどうなん?」「酵素って結局なに?」など食事内容や栄養素の働きを解説していきます。
また「コレステロール値高いけどヤバイ?」「血圧高いしそろそろ薬飲まないと・・」など皆さんが関心の高い健康問題やダイエットまで、幅広いジャンルを体験談も交えながら結構深いところまでお話しようと思っています。

 

人体の不思議コーナー

このコーナーは人間の体の仕組み、主に運動や姿勢についてお話していくつもりです。
その他にも多くの方がお悩みの肩こり、腰痛などの慢性の運動器疾患から、不眠や食欲不振、なんだか身体が重だるいなどの不定愁訴に対してのセルフケア方法などをお伝えできたらと思っています。
(頻度は少ないかもしれませんが。。)

 

雑談コーナー

完全に上記2つのカテゴリーに分類されない僕の趣味の興味のあること、体験したこと、感じたことを書いていこうと思っています。
好奇心旺盛であらゆることにチャレンジしたい性格なので、体験談や失敗談などをお話していきたいと思います。

 

 

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