Behavior Change

Behavior Change

”Behavior Change”は『行動変容』という意味です。人生を楽しむ為には健康でいることが大切です。自分の身体と向き合い、あなたの行動を変えるきっかけになればと思っています。

# 29 温故知新 〜皮下脂肪(中性脂肪)を減らす最も効率的な方法〜

人類は生活習慣病で滅ぶ

WHO(世界保健機関)が公表した報告書によると、世界の成人の3分の1が高血圧10人に1人が糖尿病であり世界で5億人が肥満であるそうです。

以前のブログでもお話しましたが、高血圧や糖尿病は動脈硬化を引き起こし、それが原因の病気が死因の大多数を占めています。

 

 

alucky-yuya72.hatenablog.com

 

 上記のWHOが発表した割合も今後はどんどん大きくなっていき、タイトルでも書いたように不摂生な食事や便利すぎる環境が人類が滅ぼす原因になってくるのではないかと想像できます。

現在はダイエットのしやすい時代

目的はそれぞれあると思いますが、多くの人が現在も(過去にも)一生懸命ダイエットに励み減量向けて取り組んでいることと思います。

現在は便利な時代で、ダイエットに関する情報もスマホがあれば簡単に知ることができ、次々と新しいダイエット法や面白そうなツールも巷には溢れていて比較的ダイエットが続けやすい環境だと思います。

ここではそれらのダイエットをサポートする方法やツールに関しては触れず、人間のカラダの原理原則に基づいて減量の方法についてお話したいと思います。

「朝飯前」の運動を取り入れよう

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ほとんどの人が朝昼夜の3食を毎日だいたい同じ時間に食べていると思います。
しかし、1日3食になったのは比較的最近のことで、江戸時代までは1日2食が普通だったそうです。
江戸時代と現代では環境や生活スタイルが全く違いますから、食事に関しても大きく変化してくるのは当たり前ですよね。
(健康やダイエットの為に1日2食(1食)が良いのか、3食が良いのかの考察はここでは割愛)

しかし、1つ疑問を持ってもらいたいことがあります。

朝食を食べる人のほぼ全員が、朝起きてから学校あるいは会社に行く前のタイミングに朝食を摂ると思います。
皆さんだいたい起床後30分以内には朝食を摂っているのではないでしょうか。
僕自身も朝起きてまず顔を洗い、その後すぐに朝食を摂っていました。
起きてから5分〜10分後には食事をしているんです。

この ”起きてすぐ”  の食事には一体どのような意味があると思いますか?

これから始まる1日の為にエネルギーが必要になるから

前の日に夕食から何も口食べていないからエネルギー補給の為に

朝食を食べないと脳が働かないから

朝ごはんを食べるのは当たり前だから

朝ごはんを食べないと動けないから・・・?本当に?

正直いうと僕自身、朝食を摂らないと朝から活発に動けないと思っていました。
動く為にエネルギーが必要だから、朝起きてすぐの朝食が必要だと無意識に思い込んでいました。
でも本当は朝食を食べなくても余裕で1〜2時間は元気に動けます。
(多少お腹は空きますが)

江戸時代を題材にした時代劇や映画の中のセリフで

「これくらいのことなら『朝飯前』よ!」

というのを聞いたことはありませんか?

まさに「この程度のことなら朝食を食べる前の状況(体調)でも余裕でできますよ」という言い回しです。

先述したように江戸時代までは1日2食が当たり前でした。
どのタイミングで1食ずつ食べていたかは定かではありませんが、現在のように自宅に食材が豊富にあるわけでもなく、火を起こすにも時間もかかりますしおそらく朝起きてすぐには食べてはいなかったと思います。
そしてこのセリフからも想像できるように、昔の人は朝食前から当たり前のように何かしらの活動をしていたことが分かります。

僕はキャンプが趣味でだいたい2ヶ月に1度はキャンプに行くのですが、キャンプでの生活は自宅と違い色々なことが本当に不便です。
特に食事の準備にはとても時間がかかり、朝起きて朝食を食べるまでにだいたい1時間以上はかかります。
(コンビニやスーパーで買ったおにぎりやパンは基本的にキャンプでは食べません。薪割りや火起こしから始めて全て調理して作るのでここまで時間がかかります)
それでもエネルギーが足りなくて動けないなんてことは全くありませんし、むしろ胃の中は空っぽなので動きも軽いです。

前置きがかなり長くなりましたが、何が言いたいのかというともうおわかりのように

朝食の前に何かしらの活動をしましょう!

ということです。

ストレッチでも散歩でもヨガでもなんでも良いです。
できる人ならランニングをしたり筋トレもいいと思います。
やってみると分かりますが、朝起きてすぐの運動をするのその後の1日の活動にも良い影響を与えてくれます。
頭がシャキッとしたり、体が軽かったり、早起きして動いたことでその日ぐっすり眠れたりと良いことだらけです。

序盤から話が逸れましたが、今回のタイトルにもあるように皮下脂肪を減らすにも実は朝食前の運動が効果的なんです。
その理由をこれから説明します。

脂肪の分解が起こる「きっかけ」

皮下脂肪(中性脂肪)の分解が起こるのは

血糖値の低い状態が一定時間持続すること

です。 

実は血中に余分なグルコースがある限り中性脂肪分解の流れにはなりません。
その理由として、余分なグルコースが血中にあればATP(アデノシン三リン酸:体内でエネルギー源となるもの)合成のエネルギー源としてグルコースを使うことができるし、何より余分なグルコース中性脂肪に合成されるので分解されるどころか増える一方だからです。

そして原則として中性脂肪を構成する脂肪酸が糖質に変換されることはありません。
糖質は脂肪になりますが、脂肪は糖質にはならないんです。
余談ですがここから分かることは、脂肪は糖質よりもエネルギー源として重要な位置付けにあるということが理解できますね。

継続した空腹時においては、原則的に中性脂肪の分解によるエネルギーの利用が優先的に進みます。
空腹時にATPの需要が大きくなれば中性脂肪の分解はより激しくなります。
このATPの需要が大きくなる=エネルギーが必要な状況=運動などの活動をしている時
という風に考えると分かりやすいです。

つまり何度も言いますが

皮下脂肪を減らしたいなら空腹時(朝食前)こそ積極的に運動をしよう!

ということです。

 

今回脂肪のについての話をしましたが、脂肪とセットで嫌われている「コレステロール」について次回から少しづつお話していきたいと思います。

 

 

Let's take a step to change your behavior now !