#10 動脈硬化はこうして起こる ①酸化
動脈硬化とは
動脈硬化とは、血管の内側にコレステロールなどが付着して血管が狭く硬くなり、血液の流れが悪くなった状態。
糖尿病や高血圧、高脂血症、肥満、喫煙などが原因で発症する。
今回から何回かに分けてシリーズ『動脈硬化』についてお話していきます。
皆さん気にはなるけど、実はあまりよく知らないという人も多いのではないでしょうか。
また多くの人が誤った認識をしており、正しい知識を理解することで動脈硬化は予防することもできます。
動脈硬化を予防、改善することができれば、多くの病気を防ぐことができると考えています。
なぜなら、以前の記事でもお話したように、大きな病気の原因は小さな病気きっかけとなり引き起こしていることがほとんどです。
その中でも多くの人が健康診断の結果で気にしている、高血圧や高脂血症、高血糖などと特に深い関連があるのは動脈硬化です。
動脈硬化というのはまさに悪の根源なんです。
ではなぜ、動脈硬化は起こるのか。
その1 活性酸素によるサビ
喫煙や加工食品やトランス脂肪酸(マーガリンやショートニングなど)を多く含む食材を食べる、ストレス、激しい運動、紫外線、排気ガスなどが原因で活性酸素が過剰に発生します。
※活性酸素とは、普段から体内でも自然発生しており、免疫機能の一部として細菌やガン細胞を攻撃する役割があります。しかし過剰に発生した活性酸素はカラダの細胞や血管を酸化させてしまいます。
私自身も普段の生活で特に注意しているのは
「加工食品やトランス脂肪酸を含む食材」です。
トランス脂肪酸とは、不飽和脂肪酸の一種です。
(脂肪酸については後日詳しくお話しします)
不飽和脂肪酸は一般的には常温では液体ですが、これを個体にするために油に水素を添加して人工的に作り出した脂肪酸のことです。脂肪の研究者たちの間では、油に水素添加することを『オイルをプラスチック化する』と言い、自然界では分解されない物質のため別名『食べるプラスチック』とも言われています。
トランス脂肪酸がは、マーガリンやケーキ、スナック菓子、インスタント麺、ファストフードなどに多く含まれています。
(どうしても食べる物や時間がない時は仕方なく食べますが、私はこれらを滅多に食べません!)
身近な食材に豊富に含まれているこのトランス脂肪酸ですが、この避けるべきトランス脂肪酸が体内でどのように動脈硬化を引き起こしているのか簡単に説明します。
⒈血管の内側の壁を修復する為にLDLコレステロールが集まる
⒉過剰な活性酸素とLDLコレステロールが結びつき「過酸化脂質」へ変化する
⒊この過酸化脂質をマクロファージと呼ばれる血管内の掃除屋が食べる
⒋過酸化脂質を食べたマクロファージが役目を終えその場に蓄積していく
⒌過酸化脂質やマクロファージの残骸で血管の壁は硬く脆くなり、動脈硬化や血管の中が狭くなった結果、心筋梗塞や脳梗塞の原因となる。
簡単に説明するとこんな感じです。ちょっと難しかったでしょうか?
とにかく活性酸素が増えることで動脈硬化は起こりやすくなります。
逆に言うと、活性酸素が増えないような生活をすれば動脈硬化はある程度防げるということです。
次回からは皆さんが気にしている脂肪やコレステロールについての正しい知識と情報をお話していきたいと思います。
Let's take a step to change your behavior now !